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除草剤

プロの農家が語る除草剤の選び方

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←いろいろなタイプの除草剤とそのリスク

アミノ酸除草剤の使われる場面

アミノ酸とリン産の化合物であるグリホ剤(アミノ酸系除草剤)は、土壌での分解もはやく、さぞかし安全で環境にも良い除草剤のように思えます。アミノ酸系除草剤は、分解が早いなどの性質だけでなく、使われるタイミングからしても、安全性が高いと言えます。原則、作物の栽培期間の前後に使われ、栽培期間中に使われることが少ないからです。

日本の農業現場でアミノ酸系除草剤であるグリホ剤が使われるのは、

◯田畑の植付け前の準備段階

◯休耕などで畑が荒れてしまった場合

◯田畑周辺の農道脇など、非法面の除草

◯宿根性多年草のスポット除草

◯果樹園下草

などです。ポイントは農作物の生育期間中に使う機会が少ない、ということです。グリホ剤以外の除草剤、たとえばパラコートは接触型除草剤で、薬がかかた部分だけが枯れます。かかっていないところは枯れません。これに対して、グリホ剤は浸透移行性で、葉茎の一部にかかたものが植物体内に取り込まれ成長点などに運ばれていきます。

ですので、接触型のパラコート系除草剤は、たとえば畝の通路の除草に使って、万一、作物にかかっても、その部分は翌日に枯れてしまいますが、かかってない部分は全然枯れません。かかっていない部分は除草剤成分を被曝していることはありません。かからなかった部分は全然大丈夫なのです。つまり接触型除草剤は生育期間中の畝間の除草などにも使えるということなのです。

ところが一方、浸透移行性のグリホ剤を、成育中の通路除草に使うとします。すると、ちょっとでもかかった成分は植物体内にとりこまれ、やがて全草が枯れてしまいます。もし収穫間際ですと、収穫果実に運ばれていくかもしれません。ですので、作物が入っている圃場では浸透移行性のグリホ剤は使えないのです。

非選択性グリホ剤が選択性に変身する裏技

いま接触型(ex.パラコート)、浸透移行型(ex.グリホ剤)という分類をしましたが、別な角度から除草剤をみると、選択性除草剤、非選択性除草剤という分類ができます。選択性除草剤は、特定の種類の植物にのみ作用するタイプのもので、たとえば、イネ科には効果がない2-4-D剤のようなものです。アミノ酸系のグリホ剤は原則ほとんどの植物に効きますので(例外的にツユクサにはほとんど効果がありません)非選択性除草剤ということになります。

 

まとめると、アミノ酸系除草剤であるグリホ剤は、浸透移行性除草剤でありなおかつ非選択制除草剤であるため、ちょっとかかっただけでも作物が枯れてしまいます。そのためグリホ剤が作物の栽培期間中に使用されるケースがほとんど無い、ということなのです。

土壌中で速やかにアミノ酸に分解されるということのみならず、その性質から原則栽培期間中に用いられることがないので、グリホ剤は安全で安心な除草剤だということが言われているのです

ところが、ところが・・・

グリホ剤は非選択性除草剤ですので、ほとんどの野菜はこの薬が一部にかかっただけでも枯れてしまいます。でも、もし、この薬がかかっても枯れない野菜(穀物)ができたらどうでしょう? その野菜に対してはグリホ剤は選択性除草剤となるので、その耐グリホ剤の野菜の生育期間中に散布したら、雑草だけ枯らすことができるわけです。

なんか馬鹿げた話ですが、実は、こんな野菜が実在するのです。それは、遺伝子組み換えのダイズやナタネです。グリホ剤が効かないように遺伝子組み換えをした穀物の品種・・そんなものがこの世に存在していて、海外ではガンガン生産されているのだそうです。

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◯より専門的な情報は以下のサイトより
植物調節剤研究会
農水省の農薬のコーナー・除草剤が正しく登録されているかチェック
農薬ネット・有名な農薬掲示板があるサイトです
グリーンジャパン・トップ→農薬情報→除草剤で
雑草図鑑・JA全農の雑草図鑑。除草剤情報はごく一部のみ掲載
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